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何とかしたい😢 うちの子の涙やけ


わんちゃんの悩みで多いのが涙やけ。
臭いやべたつき、それによって皮膚が赤くなってしまったりなど
涙やけで悩んでいる飼い主さまは多いと思います。
トリミングをしていても、涙やけが気になるから目回りを
短くしてくださいというオーダーはとても多いです。
しかし茶色く着色した毛は洗っても落ちません。
仕方がないと諦めている人もいますが、何かしらの原因があるはずです。
それを改善してあげれば涙の量が正常に戻ることもあります。

今回は「涙やけ」についてお話ししたいと思います。




【目次】
1.そもそも涙やけってなに?
2.涙やけの原因
3.涙やけの改善方法
4.まとめ

1.そもそも涙やけってなに?


涙やけとは「流涙症」とも言われ、犬の目頭や目の下の部分に汚れのような
赤茶色い色素が沈着している状態を言います。
人間の涙は下に流れ落ちますが、犬は毛があるため涙が流れず、目の下に
留まってしまいます。
どの程度からが涙やけと言われるのか、定義のようなものは存在しませんが
うっすら目元が赤いものから、口元まで変色しているなど状態はさまざまです。
犬の目元に涙が溜まった状態が続くと、涙の成分が沈着して変色を起こし、
ひどい場合は涙の水分に菌が繁殖して臭いを発するようになります。


2.涙やけの原因


涙液の98%は無色の水分で構成されています。
目の涙液は角膜を保護する役割を持ち
通常であれば目頭の涙点という穴から入って鼻涙管という管を通り、喉から
吸収されます。
本来は外側に溢れるほどは産生されません。
涙やけは、なんらかの理由で涙が眼球から涙が溢れ出し、涙の成分が赤茶色に
変化することによって起きます。
涙が眼から溢れてしまう原因はいくつかあります。


<まだ涙点や鼻涙管が発達しておらず、生産量が排泄量を上回ってしまう場合>

子犬の涙やけは、成長とともに治ることもあります。
ただし、あまりに多くの涙が溢れ感染を起こしやすいようなケースは、
点眼などの処置が必要なこともあります。


<老廃物で鼻涙管が詰まり、生産量が排泄量を上回ってしまう場合>

鼻涙管が細くて詰まりやすい、アレルギーや食べ物の成分によって
詰まりやすい、体質的に涙の粘り気が強いなど、いずれかまたは複数の
要因が重なって鼻涙管を塞いでしまう場合があります。
高カロリーや高タンパク質な食べ物や添加物の多い食べ物を摂取しすぎると
鼻涙管が詰まりやすいとも言われています。


<炎症を起こしている場合>

異物(逆さまつげやゴミなど)の刺激や、アレルギー反応などによって
角膜に細かい傷がついた場合、角膜が炎症を起こしていることがあります。


3.涙やけの改善方法


<こまめに拭いて清潔な状態を保つ>

涙が毛について変色しないために、こまめに拭いてあげるようにしましょう。
目の周りにも使える除菌のスプレーやシートなども販売されているので
使ってみるのもいいかもしれません。


<サプリメントを利用する>

涙やけ用のサプリメントが多く販売されています。
錠剤、粉末、液体のものなど愛犬に合うものを選んでみてください。
腸内環境を整える乳酸菌などが含まれているものもいいと言われています。


<フードを変えてみる>

色々なメーカーのフードがあり、その中に涙やけ対策用というものもあります。
涙やけ用ではなくても、良質な動物性たんぱく質を使用し合成添加物を
使用していないフードに切り替えるだけでも効果がでることもあります。


4.まとめ

悩む飼い主さまが多い涙やけですが、涙は涙やけを作ってしまうという
悪いことだけではなく角膜を細菌から守ったり水晶体が酸化するのを
防いでくれるなど、愛犬の目に大切な役割も果たしてくれています。
最適な涙の量になるよう、改善が必要な場合はわんちゃんに合った方法を
一つずつ探してあげてみてください


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