日常の観察と健康チェックの関連性について📝
わんちゃんを飼っていると、具合が悪くなって動物病院に連れて行った際、どんな風に具合が悪いか聞かれた経験はあるかと思います。
当然わんちゃんは自分で「ここが痛い」「ここに違和感がある」と言うことができないため、動物病院での飼い主さんへの問診は非常に重要になってきます。
わんちゃんの「普段」の状態を把握できていないと「異常」にも気づいてあげることができなくなってしまうため、今回はいかに飼い主さんの観察力が重要かについてお話ししたいと思います。
【目次】
1.健康チェックのポイント
1-1 .食事チェック
1-2. トイレチェック
1-3. 一緒に遊びながら、スキンシップをしながら
1-4. お散歩をしながら
1-5. ブラッシングなど日常のケアをしながら
1-6. その他、日常の観察で
2.まとめ
1.健康チェックのポイント
1-1.食事チェック
・ご飯をあげるときの反応はどうか → 「いつもは喜ぶのに今日は反応が悪いな」
・食いつきや食べる量はどうか → 「いつもはがつがつ食べるのに今日はゆっくり食べてるな」「いつもは残さないのに今日は半分しか食べないな」
※食べる量に関しては普段を10とするとどのくらい食べたかも重要となりますのでチェックしておきましょう。
1-2.トイレチェック
・便の量、色、硬さはどうか → 「今日はちょっと柔らかいな」「いつもより色が白っぽいな」
※便の色、量は食べているものによっても変わりますので、食事の内容と合わせてチェックするとよいでしょう。
・尿の量、色、回数はどうか → 「いつもより回数が多いな」「いつもより色が薄いな」
1-3. 一緒に遊びながら、スキンシップをしながら
・おもちゃ(好きなもの)に対する反応はどうか → 「いつもはおもちゃを見せるととんでくるのに今日は反応が悪いな」「遊んではいるけど動きに覇気がないな」
・触って痛がったり嫌がったりするところはないか → 「いつもは嫌がらないのに今日はここを触られるのを嫌がるな」
※動きの観察だけではなく全身を撫でているときにしこりや傷ができていることに気がつくということもあります。
1-4. お散歩をしながら
・歩き方はどうか → 「いつもより今日は歩き方がゆっくりだな」「なんか後ろ足をかばってるような歩き方だな」
・散歩中の様子はどうか → 「いつもはもっと歩きたがるのに今日はもう行きたくなさそうだな」「いつもより疲れるのが早いな」「いつもは私の顔を見ながら歩くのに今日は上を見ないな」
※上を向くのを避けているような素振りをするとき、首が痛い等の可能性もあります。
1-5. ブラッシングなど日常のケアをしながら
・毛玉チェック → 「いつもはこんなところに毛玉はできないのに・・・」
※痒かったり痛かったりしてしきりに掻いたり舐めたりすることによって毛玉ができることもあります。
・爪のチェック → 「爪の削れ方がこの足だけ違うなぁ」
※痛い等の理由で地面につくのを嫌がっている場合、その足だけ爪の削れかたが異なる場合もあります。
・目の状態はどうか → 結膜が赤くなっていたり目ヤニが出たりしていないか
1-6. その他、日常の観察で
・水を飲む量に変化はないか
※気温、運動量などによって変化はありますので、日常的に飲水量は把握しておくとよいでしょう。
・咳やくしゃみをしていないか
※どんな時に咳やくしゃみをしたのかも合わせて観察しておきましょう。
・耳を痒がったり耳の中が赤くなっていないか
※何もしていないのに頭をブルブル振ったりしているのは耳を痒がっている場合もあります。
2. まとめ
病気になったとき頼りになる獣医さんですが、飼い主さんの日頃の観察が病気を絞り込むための重要なヒントになりますし、異常に気がつくのが早ければ病気の治療にも効果的です。
また、飼い主さんが「これは関係ないだろうな」と思うようなことにも病気の大きなヒントが隠れていることもあります。
この機会にみなさんもわんちゃんの様子を記録する「愛犬日記」をつけてみませんか🐶