長毛だけじゃない!わんちゃんのブラッシングについて
当然のことですが、わんちゃんは自分でお手入れをすることができません。
そのため飼い主さまのブラッシングがとても重要になります。
「うちの子は短毛種だからブラッシングは必要ない?」
「毎日ブラッシングしているはずなのに、トリミングに行くと、なぜか
毛玉がありましたっと言われてしまう・・・」
そんな風に「?」に思ったことはありませんか?
今回は、「ブラッシングがなぜ必要なのか」についてお話ししたいと思います。
【目次】
1.いっぱいあってわからない・・・ ブラシの種類について
2.「ブラッシング=毛をとかす」だけじゃない!・・・ブラッシングの効果
3.もう痛い思いはさせたくない!・・・ブラッシングのコツ
4.まとめ
1.いっぱいあってわからない・・・ ブラシの種類について
ペットショップやホームセンターなどでわんちゃんのお手入れコーナーを
見たことはあると思いますが、一言でブラシと言っても
「いろいろあってどれがいいのかわからない」
「うちの子にはどれがいいのかわからない」
と悩んだことはないでしょうか?
そんな疑問をお持ちの方にまずはブラッシングの種類からご説明します。
〇スリッカー
ゴムの土台にくの字になった針金のようなものがついているタイプで
もつれがある子や、毛が巻いている子にお勧めです。(プードル等)
一般的によく使われるブラシですが、使い方を間違うと皮膚を傷つけて
しまう恐れがあります。
一度自分の腕にスリッカーをあててみるとよくわかりますが、力を入れた状態で
とかしてしまうと非常に痛いです。
そのためスリッカーを使用するとき慣れないうちは柄の部分をぎゅっと握らず
3本の指で軽くつまむようにすると必要以上に力が入ってしまうのを防ぐことが
できます。
細かく動かしつつ毛の部分を少しずつ「サッ サッ」ととかしていくイメージで使用してください。
〇ピンブラシ
先が丸くなっているピンがついたもので、抜け毛をとるというよりは毛並みを
整えるときに使用します。(シェルティ等)
〇ラバーブラシ
柔らかいラバーでできているブラシです。
素材が柔らかくゴムで抜け毛を絡めとるため、短毛種のブラッシングやシャンプーブラシとして使用できます。(パグ、柴犬等)
〇コーム
金属製の櫛で、被毛をとかすというよりは被毛のもつれや毛玉のチェックに使用することが一般的です。
2.「ブラッシング=毛をとかす」だけじゃない!・・・ブラッシングの効果
人でも「ブラッシングをすると血行が良くなる」というのを聞いたことはありませんか?
わんちゃんも同じでブラッシングには毛をとかす以外にも様々な効果があります。
〇皮膚や被毛は健康のバロメーターになる
毎日のブラッシングにより、わんちゃんの全身をくまなく触って見てあげることで、傷や湿疹、イボやしこりなどにいち早く気づいてあげることができます。
〇抜け毛を減らす・負担を減らす
体に必要なくなった毛を除去することで抜け落ちる毛を減らすことができます。
また、毛玉になる前にブラッシングしてあげることがわんちゃんの負担を
減らすことにつながります。
なぜならぎゅっと絡まってしまった毛玉の下では皮膚が常に引っ張られている
状態となっているからです。
そのような状態が続くと皮膚への刺激となり赤くなってしまうこともあります
し、ひっかかるとわんちゃんも痛いので、どんどんブラッシング自体が嫌いに
なってしまい、嫌がるからブラッシングができないという悪循環が生まれます。
〇マッサージ効果でわんちゃんもリラックス
体を触られてマッサージされるとリラックス効果が生まれます。
適度なブラッシングによる刺激は血行が促進され、皮膚の新陳代謝が活性化されます。
3.もう痛い思いはさせたくない!・・・ブラッシングのコツ
表面だけ梳いても根元でどんどん固まってしまうので、根元から毛先まで
ブラシが通るようにしましょう。
※毛量が多い子は風を当てながら梳くと根元まで見ることができます。
まずはコームで毛が通るか確認します。
引っ掛かりを見つけたら皮膚にスリッカーがあたらないように梳いてあげます。
根元から梳くと根元が引っ張られて不快感が生じてしまう他、毛玉がぎゅっと
つまってしまい余計に梳きづらくなってしまうので毛先から少しずつほぐして
あげてください。
無理をしてやってしまうとケガをさせてしまう要因にもなりますので、プロに任せるということも選択肢の一つです。
4.まとめ
毛玉は放置しておくと皮膚病の原因にもなってしまいます。
日頃からのブラッシングでわんちゃんの皮膚や被毛のケアをしてあげてください。
また、ブラッシング以外にも、爪切りや肛門腺絞りも定期的におこなう必要があるため、家での処置が難しい場合は無理をせず月一のサロンでのトリミングをおすすめします。