わんちゃんにも歯磨きは大事!
昔にくらべて最近はわんちゃんの歯磨きの重要性も理解され、デンタルグッズも増えてきました。
『ずっとおいしくご飯を食べてほしい』
そんな飼い主様のために今回は歯磨きの重要性についてお話させていただこうと思います。
【目次】
1.歯磨きの重要性
2.歯磨きをしないリスク
3.愛犬のデンタルケア
4.どうしても歯磨きができない場合…
5.まとめ
1.歯磨きの重要性
わんちゃんの先祖である狼たち。もちろん歯磨きなんてしていなかったはず。
だったらわんちゃんも必要ないのでは?と思ってしまいますが、犬と狼、『食生活』の違いが歯磨きの必要性に大きくかかわってきます。
狼は生肉を主食としており、生肉を引きちぎるようにして噛むため、その結果歯間に擦れるような効果がうまれ、それが歯磨きのような役割をしていました。
一方現代のわんちゃんたちの主食はドックフード。ドックフードは潰して砕くようにして食べることで食べかすが歯間に残ってしまいます。
「じゃあお肉を与えていればいいのか」というとそう簡単な話ではなく、ドックフードには犬にとって必要な栄養バランスがしっかり配合されています。
ドックフードのメリットを生かすためにも飼い主である私たちがしっかりと愛犬の歯のケアを行う必要があるのではないでしょうか。
2.歯磨きをしないリスク
現在、成犬の約80%が歯周病と言われています。
歯の表面に付着した細菌の塊である歯垢が時間経過とともに固まり、石灰化して歯石となります。
歯垢、歯石といった細菌のすみかを口の中に蓄えた状態が続くと細菌が繁殖し、炎症が蔓延してしまい、歯周病に進行していきます。
歯周病と呼ばれる症状には、口臭、歯茎の赤み、腫れ、出血、歯のぐらつき等が出てきて、重症化すると食欲の減退、心臓病や腎臓病の引き金になることもあります。
3.愛犬のデンタルケア
歯垢が歯石に変わるまでおおよそ3日と言われています。
歯石をきれいに落としきるのは難しいので、毎日のケアでわんちゃんの歯周病リスクを減らしてあげましょう。
<レベル1 口に触れられることに慣らす>
■はじめは顔や口元を優しくタッチし、慣れてきたら少しずつ触る時間を長くします。
■口は閉じたままでいいので、そっと口唇をめくり、前歯(切歯)や歯肉、犬歯など、触りやすい場所からタッチします。その時、片手に愛犬のおやつなどを持って行うと効果的です。
■そのあとに奥のほうに指を入れて、奥歯に触れられることに慣らしましょう。
お口を触れられるのが苦手・・・そんな場合はおやつを握りこぶしで握ります。そして握りこぶしの先端から少しだけ出し、おやつに夢中になっている間に口に触れてください。
口に触れられることに慣れてきたらおやつなしでチャレンジしてみてください。
<レベル2 ガーゼで歯を拭いてみよう>
口元を触られることを嫌がらなくなったら、ガーゼを指に巻いて愛犬の歯をこすり磨きしてみましょう。
ガーゼを使ったデンタルケアは飼い主さんの指の感触が感じられるので、愛犬も比較的受け入れやすいのです。
<レベル3 歯ブラシに慣らせて歯を磨こう>
まずは前歯の外側からゆっくり優しく動かします。
前歯を磨くのに慣れたら少しずつ奥のほうへ移動して奥歯を磨いていきます。
奥歯まで磨けるようになったら歯の裏側を磨いてあげましょう。
4.どうしても歯磨きができない場合…
「うちの子、どうしてもお口を触らせてくれない・・・」
そんな時は犬用の歯磨きガムも歯磨きには劣りますが有効です。
効用として下記のポイントが挙げられます。
■唾液の分泌を促す
→唾液は歯周に残っている食べかすを分解してくれるとともに殺菌作用があります。犬用の歯磨きガムにより唾液分泌量が増えると歯周病の予防につながることが期待できます。
■口腔内の掃除
→犬用歯磨きガム・おやつの中には形状や食感を工夫することにより物理的に口腔内を掃除してくれるタイプがあります。歯の隙間に残った食べかすなどを掃除してくれれば歯周病予防になります。
ただしガムを与える注意していただきたいのは、わんちゃんが丸飲みして喉に詰まらせたりすることがないよう、できれば飼い主さんが手にガムを持ち反対側をわんちゃんが噛むようにしてあげてください。
5.まとめ
わんちゃんは虫歯になるから歯を磨くという認識はありません。
そのためけっして無理強いはせず時間をかけてゆっくり歯磨きに慣れさせてあげてください。
大切なわんちゃんが健康でいつまでもおいしくご飯がたべられるよう、そしてわんちゃんも楽しく歯磨きができるよう、今日から少しずつデンタルケアを始めてみませんか?🐶